剪定の仕方が分からないという方は多くいらしゃっると思います。そこで現役の植木屋が不要枝・忌み枝の種類、剪定方法を図を使って徹底解説します。
不要枝・忌み枝とは
そもそも不要枝・忌み枝とはその名の通りいらない不要な枝、樹木の生長の邪魔になったり樹木を弱らせたり、景観を悪くする枝のことですので、見つけ次第剪定してあげましょう。
不要枝と忌み枝の違い
忌み枝とは、盆栽用語のことで樹形の美しさを悪くする不要な枝です。樹木の生長を妨げ、風通しも悪化させるので樹に悪影響を及ばします。
不要枝・忌み枝の種類
1.ひこばえ・やご
株元から出てくる新しい枝。根からの養分や水分を取ってしまうので、普通は切り取りますが、古い幹が弱ったり枯れそうになっている場合は古い幹を切って、ひこばえを残して新しい幹と置いておく方がよいです。
2.下がり枝・下垂枝
下に向かって伸びている枝。枝の流れ、樹形の流れを乱すので切り取る。
3.絡み枝・交差枝
ほかの枝と絡んだり交差している枝。全体のバランスを考えて、どちらか一方を切る。
4.ふところ枝
幹の近くで枝の内部に出た弱い枝。日当たりや風通しを妨げるので切り取りましょう。
5.胴吹き枝
幹から直接生えてくる細く弱い枝。風通しや日当たりを妨げるので切り取りましょう。
6.混み枝
数本の枝が重なるようにして出ている枝。枝が重ならないように間引いてあげましょう。
7.内向き枝
木の内側に向かって伸びている枝。日当たりや風通しを妨げるのでつけ根から切り取りましょう。
8.立ち枝
真上に向かって伸びている枝。養分をよく吸いとって勢いよく伸び、木の生長を妨げる。
9.枯れ枝
枯れている枝で、多くの樹種では、生きている樹皮の色が異なる。枯れているか分からないときは枝を上下左右に動かしてみるとポキッて折れたり、あからさまに水分がない状態ですごい枝が硬くなったりしてると枯れている可能性が高いです。先端だけ枯れているようなときは、枯れた部分だけ切り取りましょう。
10.車枝
一か所から数本が放射状に出ている枝。株の外側に向かっている枝を1~2本残して、ほかはつけ根から切り取りましょう。
11.徒長枝
勢いよく長く伸びた枝。花芽はあまりつかない。基本つけ根から切り取りますが、切ってしまうとその部分がスカスカになりそうなときは、途中で間引いてあげましょう。
12.並行枝
同じ方向に並んで伸びている枝。全体のバランスを考えて、片方の枝をつけ根から切り取りましょう。
不要枝・忌み枝の剪定方法
上の画像の赤の丸で囲っている部分をつけ根で切り取ると上の右図のようにさっぱりに仕上がります。
まとめ
木によって剪定方法は異なりますが、どこを切っていいか分からないという方はとりあえず、上図のように不要枝・忌み枝を切り取ってあげましょう。
それでも分からないという方は植木のプロにお任せ下さい。
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