ヒメシャラとナツツバキは非常によく似ていますが、ナツツバキのほうが大きな花をしています。自然風な樹形で狭い場所にも最適なヒメシャラ。シンボルツリーとしても人気のヒメシャラは、初夏に咲く可憐な白花と赤くなめらかな幹肌が美しいです。そんなヒメシャラの剪定、剪定時期、開花時期や特徴をまとめました。
ヒメシャラ(ナツツバキ)の特徴
ヒメシャラ | 落葉樹 |
科・属名 | ツバキ科・ナツツバキ属 |
別名 | 姫沙羅、ヤマチシャ、アカラギ |
花期 | 6~8月 |
花色 | 白色 |
樹高 | 3~10m |
用途 | シンボルツリー、目隠し |
ヒメシャラの剪定時期
ヒメシャラの剪定時期は、10月~3月の冬の落葉期に行うのが最適です。夏に剪定しても大丈夫ですが、その際は、軽めの剪定だけにしましょう。ヒメシャラは自然樹形を楽しむ木なので、剪定は必要最低限にしましょう。放っておいても、上に株立ちに伸びるので自然な樹形に勝手になっていきますが、伸ばしすぎにも注意しましょう。
病虫害対策
2月に石灰硫黄合剤10倍液を散布して消毒する。
ヒメシャラの剪定
夏剪定(6月)
○ 不要枝を切る
徒長枝、混み合っている枝を切るときは、枝先だけ切るのではなく、つけ根から切ります。特に飛び出している枝などは、枝の途中の葉っぱがついている付近で切りましょう。
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○ 幹を整理する
株立ちにする場合は、ひこばえ(幹の根元付近から生えている枝)を取り除き、幹が増えすぎないようにします。主幹が古くなったら地際から切り、新しく伸びた枝に更新します。
○ 古い枝を切り取る
枯れ枝、古い枝は根元付近のつけ根から切り取り、新しい枝を伸ばすようにします。
冬剪定:11~3月
○ 花芽を確認する
短い枝には花芽がついていることがあります。花芽はできるだけ切らないよう、確認しながら剪定しましょう。
○ 不要枝を切る
細かい枝をちょこちょこと切っていると、7~8年で木全体が枯れることがあります。不要枝をはつけ根から切りましょう。枝の途中で切ると枝が枯れ込むことがあります。
○ 横に飛び出した枝を切る
ヒメシャラ(ナツツバキ)は枝が横に出る性質があるので、放っておくと横に広がります。広がりすぎないようにするには、張り出した枝を木の内部に近い枝の分かれ目で切ります。
○ 根元付近の小枝を切る
見た目の美しさを保つためにも根元付近の小枝はすべて切り落とします。
○ 芯止めは幹が太る前に行う
生長が早く、かなり樹高が高くなります。樹高を抑えたいときは、幹が太くなる前に高さを決めて切り取り、芯を止めましょう。高くなりすぎた幹は地際から切り、新しくに伸びた幹に切り替えて樹高を抑えます。
剪定のポイント✂
・自然に樹形が整うタイプなので、切りすぎないようにする。
・枝を切るときは、枝分かれしている部分のつけ根から切る。
・細かい枝をちょこちょこ切っていると7~8年で枯れることがある。
※ナツツバキよりヒメシャラのほうが剪定に強いので、枝を元から問題はあまりない。
ヒメシャラの開花時期
ヒメシャラの開花時期は、6月~8月に開花します。ヒメシャラとナツツバキの花はよく似ていますが、ナツツバキの方が大きな花をしています。
花芽のつき方
今年伸びた枝の葉腋(葉と葉のついている茎とのまたになった部分)に花芽がつくられます。翌年そこから伸びた短枝の先に花が咲きます。
ヒメシャラの植えつけ、肥料
ヒメシャラの植えつけ・移植に適している時期は3月~4月と10~11月に適しています。乾燥に弱いので、半日蔭の敵湿な場所に植えます。
肥料は、1~2月に寒肥として油かすと化成肥料を根元に与え、7~8月の花後に化成肥料を与えます。
ヒメシャラの花言葉
ヒメシャラの花言葉には、「愛らしさ」、「謙虚」が挙げられます。ヒメシャラの花は少しだけ顔をのぞかせたような可愛らしい咲き方をするので、そこから愛らしい、謙虚といった言葉がでできていると考えられます。
ヒメシャラの剪定が大変に感じたら?
ヒメシャラの花が咲かないなどお困りな時はむりをせず、プロにご相談しましょう。
ヒメシャラの剪定自体は難しくありませんが、花が咲かない、などのお声はよく耳にします。
そうならないためにもお困りなときは、プロにお願いしてみるのもいいでしょう。
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